2月24日

 6時のアラームが鳴り、たぶん3〜4回目で慌てて消した。寝返りを打つ音。どちらも目覚めていませんようにと祈り、スヌーズをオフにしてからしばらくまどろんで、布団をよけて体を起こす。閉じたカーテンの下から射す光をたよりに荷物をまとめ、大浴場へ。

 昨日も今日も、室内で体感温度を上げてから露天風呂へ出た。湖の音が心地よかった。

 

 その子が目覚めたとき、彼女は洗面所にいた。「かあちゃん」とよろよろと歩くところへ近寄り「おかおあらってるよ」と話しかけると、その子は私の膝の上へ。「よくねた?」「ゆめはみた?」と尋ねつつ、背中をとんとんと叩く。

 朝食、それはたのしい時間。たしかに食べると言ったシリアルとヨーグルトはほとんど残した。食べないと言い切ったパンケーキとマフィンは約束どおり手付かずだったので、コーヒーと一緒に私が食べた。彼女はポテトやスクランブルエッグを取ってきて、彼に提案した。そうか、フライドポテトという手があったよね。

 

 フラワーパークへ。花は半分くらい咲いていて、半分くらいはまだで、はだかんぼうの幹がそこかしこにあった。その子は途中から駄々をこねて、母に抱っこされない以外の選択肢はないと主張していた。そのときは単に疲れてしまったのかなと思ったけど、振り返れば、おむつが重たかった可能性もあった。そう気づいたとき、かわいそうなことをしてしまったなと思った。

 高速に乗ってすぐにその子は寝てしまって、私たちは浜名湖SAの駐車場で富士宮やきそばを食べた。話の流れですごく昔の話もした。たのしかった。別れ際、もう少し一緒にいられたらなと思ったくらい。寝ていた子は下道に入った頃に目を覚まして、私のマンションの前に着くと車から降りてお見送りまでしてくれた。

 

 荷解きと掃除を済ませて外へ。気になっていたカフェへ入り、写真や動画を送って、旅費の精算をした。それから、読みさしのエッセイの続きを少しだけ読んだ。エッセイってなかなか読んでこなかったけど、小説の短編みたいに少しずつ読み進めたくなる。買ったのはどちらも去年なのに、まだ半分以上残っている。

 

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