今日もサンドイッチを作ってコーヒー。お昼は「そばめし」。その響きがあまりに懐かしくて、当時のCMを思い出した。来客を控えて、母と私だけがばたばたしていた。身支度と掃除を終えると、甥にそばめしを食べさせる係を母から引き継ぐ。
甥は急に喋るようになって、でもそれがことごとく不完全だからかわいい。母も向かいの人も、「そういうのもいまだけだよね」と言っていた。そうなのかもしれないね。主語とか目的語とか助詞とか活用とか、そもそもの語彙とか、知識が増えるほど「かわいい」からは遠ざかりそう。
姪に入学祝いを渡した。すぐに封を開けてお札を触っていて、かわいかった。「帰るね」とサンダルを引っ掛けてスーツケースを引くと、甥は不完全な言葉で私を引き留め、姪は少し遅れて「大好き」と言う。いつか従兄弟たちがそうしてくれたように、曲がり角まで走って追いかけてきてくれた。
